アイヌであればこそ。
更新日:2021年8月15日
アイヌ民族彫刻家 故・藤戸 竹喜さん
先月、9月26日まで東京ステーションギャラリーで開催されている
木彫り活動70年、アイヌ民族彫刻家の故・藤戸 竹喜さんの個展に行ってきました。
心を動かされる彫刻。
感動でした。。。
実物、本当に素晴らしいかったです。


藤戸さんを知ったきっかけは、
昨年、訪れた北海道の阿寒湖にあるお土産屋さんに入ったのがきっかけでした。
お店の中に座ってアイヌ刺繍を縫っている女性が一人。
ひょんなことからお話を伺うと、
『実はこのお店の地下に主人が掘った木彫りの彫刻があるので、よかったらみていかれますか?』と。
実はこちらの方が藤戸 竹喜さんの奥様だったのです。
こちらですと案内されると、まさかこんなところに地下に通じる階段があったとは・・・。
地下に降りて行ってみると、ヒンヤリとした空気の中にたくさんの木彫りのコレクションやアイヌ民族の飾り物などが大切に保管されていました。
地下スペースは、空気感が全然変わって鳥肌が立ちました。
そして、その一番奥には三体の人物像が立っていました。(上の写真にある人物像でした)
まるで、本物の人が三名立っているかと思うぐらい・・・。
言葉にすると ”魂がこもる” とはこのようなことなのかと体感しました。
特に真ん中にいらっしゃる老婆の像(下の写真で子どもをおぶっている女性)
あとで、話を伺うとあの老婆の前でヤクザが突然 "ざんげ" をはじめたという話もして下さいました。
鋭い目つきで今の人間に何かを訴えかけるような・・・。
奥様が『実は今、近くのホテルのロビーで主人の個展をやっているのでもし良かったらどうぞ』と教えて下さいました。
一流に触れる

早速、行ってみると・・・
そこには生前・藤戸さんが彫られた素晴らしい彫刻の数々が展示されていました。
